掘削と同時に仕上げ管を挿入できるため、その深度毎に簡易的な揚水量(エアリフト法による)や水質を容易に把握することができます。また、従来工法(泥水を用いたロータリー工法)と比較した場合、汚泥に関する環境問題をはじめ、さく井期間においても大幅な短縮を期待することができる非常に高性能で優れた工法として、当社では主軸となる工法です。また、掘削深度は目的の水量・水質を確保できるまで追加掘削が可能であるため、再掘削が必要な場合でもコスト削減に大きく貢献できる工法として提供させていただいております。
項目 | ダウンザホールハンマ工法 (当社のさく井工事推奨工法) |
従来工法 (ロータリー式さく井工法) |
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施工性 | 玉石のなどの転石を有する地層で特に威力を発揮する。掘削と同時にケーシング(仕上げ管)を挿入でき、泥水(ベントナイト等)を使用しないので井戸洗浄時間が従来工法よりも短縮できる。施工性が良い 。 | 玉石などの転石を有する地層では労力を必要とし、泥水を用いるため仕上げまでの井戸洗浄時間が長いため施工性が落ちる。 |
揚水量及び 水質の把握 |
施工段階(掘削中)で採水層ごとに水量や水質を簡易的に測定できるため、必要水量、水質の確認後に堀止ができる。 | 井戸の仕上げ後に、ポンプ等を用いて揚水量を把握し、採水して水質検査を行うため井戸の品質は施工段階での測定は難しい。 |
環境問題 | 発電機やコンプレッサー等の騒音など問題点が重視されるが、近年では超低騒音などの機器が開発され、当社でも順次導入している。 | 騒音などの問題点のほかに産業廃棄物に該当する泥水の処理に関する問題点が挙げられる。(汚泥処理として専門業者に依頼) |
経済性 | ベントナイトなど調泥材の費用が無く、泥水処理などの産業廃棄物費用が発生しないため安価な施工が十分可能で経済性に非常に優れている。 | ベントナイトなど調泥材の使用は必須で、深度や地層条件に応じた追加材が発生するため経済面ではやや劣る。 |
追加掘削 | 当工法では完成井戸において水質や水量が変化し、再掘削が必要と判断された場合、経過年数によっては既存管に追加(溶接)して再掘削または引抜が可能である。 | 従来工法では同左条件が生じた場合、同口径による再掘削は不可であり、水量や水質を満足するために新規井戸の検討や使用条件の見直しが必要となる。 |
その他 | 掘削オペレーターによる熟練度は直接井戸の品質に大きな影響を与えないため安定した井戸の施工が可能である。なお、溶接技術においては熟練度が品質を左右する。 | 掘削オペレータによる熟練度が大きく井戸の仕上がりに影響するため、オペレーターがキーマンとなる。なお、溶接技術は同左で品質に影響する。 |
上表からDTH工法と従来工法を比較すると ◆施工性が良い。(大幅な工期短縮が可能) ◆経済性に優れる。(工期短縮→コスト削減) ◆施工途中での水量・水質の判定が可能。(井戸の仕上げ深度を条件に合わせて変更できる) 等のメリットが挙げられる。 |
世界最大級の能力を誇るコンプレッサーを導入することにより当工法の能力を最大限に活用できます。
仕上げ口径φ100mmの井戸を連続約200m程度まで掘削可能となりました。また、φ150mmなどの口径においても掘削深度を大幅にアップすることができます。
項 目 | 能 力 |
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最高使用吐出圧力 | 2.70Mpa |
自由空気吐出量 | 27.2m3/min |
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