地盤は人間の生活環境の基盤であり、農業や工業などの生産活動、道路や鉄道などによる移動や輸送、ダムなどによるエネルギー開発はすべて地盤上に立っている。
地盤調査の主目的の一つは、地盤が構造物(土構造物を含めて)や施設を安全に支持できるかどうか、またできない場合は安全に支持させる方法を技術的に調べることができる。直接には地盤の性状を調べるところから始まる。
調査の方法は数多くあり、ボーリング調査、土質試験、原位置試験や地下水・水文調査が代表として挙げられるが、近年では土壌・地下水汚染調査など環境対策を検討する方法としても幅広く活用されている。
地下水調査の重要性として、人類は文明社会を築くため、重要な資源として地下水を利用してきた。人減が安心して有効に地下水を利用するために地球物理学、地質学、地理学、水文学、化学、農業土壌学、水理学、地盤工学など多くの分野で研究されてきた。しかし、最近では工場から出る廃液の地下水浸透、ゴルフ場の農薬散布、リゾート開発、大気汚染と酸性雨などによる複合的な地下水汚染が顕在化する一方、大規模な都市再開発に伴う帯水層の遮断問題が浮上するなど地下水に関する研究分野が大きく広がる中で、多くの分野が競合し、学際的な色彩が濃厚となっている。したがって、様々な地下水問題を一つの専門分野だけでは解決できない状況に至っている。このような事情を背景に地下水調査の重要性がますます増加してきたといえる。
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